ホワイトカラー・エグゼンプション

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ホワイトカラー・エグゼンプション
希望的観測と未来について
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希望的観測と未来について

ホワイトカラー・エグゼンプションは欧米ではそれなりに機能していることを考えると、悪い制度ではないのでしょう。ただ、日本の就業構造があまりに特殊なため、ホワイトカラー・エグゼンプションという「言葉」がなんとなく馴染まないように、システムとして馴染まないのでしょう。では、今までと同じ働き方で良いのでしょうか。 企業のグローバル化がすすみ、ライバルの海外企業と競争をしていく上で、ホワイトカラーの働き方もスピードアップが叫ばれています。その意味で何らかの変化は必然となっていくでしょう。

日本のホワイトカラーの未来像

今までのような総合職は、育成や教育に時間がかかることを考えると減っていくことが望ましいと思われます。しかし、隣の従業員の仕事が分かることや、カバーできることは日本特有の良い点で、これからも続けていくことが大事です。そして良い点を明文化し、評価できるようなシステム作りが重要です。日本版のジョブ・ディスクリプションとも呼べるより詳細な職務内容記述書が必要です。誰の指示で、何をすべきか、何をしてはいけないのか明確にする必要があります。その上で1週間に40時間以上は働かないことを当たり前にしなくてはなりません。今までの様にホワイトカラーの労働時間管理を曖昧なままにしておく事は、これからは許されないでしょう。ホワイトカラーの仕事を科学的に分析し、ホワイトカラー労働者が正当な評価で働ける環境づくりが企業の緊急責務です。まず、ホワイトカラー労働者の作業環境を整えて、吟味し、評価し、チェックし、修正する作業が必要です。日本の世界に誇る製造力を持ってすれば、近い未来には必ずできると確信しています。さらに、もっとフレキシブルな就業環境が必要です。人にはそれぞれ個性というものがあり、頭脳労働にはこの個性が欠かせません、それぞれの個性をもっと生かせるような、流動的で、就業への門戸を広くしたシステム作りを企業だけではなく、政府も労働者も一緒に作り上げていくことが望まれます。希望のある未来に期待します。

日本のホワイトカラー・エグゼンプションの未来について

私は今、ほぼホワイトカラー・エグゼンプションのような働き方をしています。1週間に40時間以上は働きませんし、会社も認めていません。その上で利益が出て社会に貢献できるとしたら、こんなに素晴らしいことはありません。その意味で、ホワイトカラー・エグゼンプションは良いシステムだと思います。ただ、日本の多くの企業は私のような労働環境で利益を出していくのは至難の業でしょう。ちなみに、私はまだ利益を上げるだけの実力がなく、他の人に食べさせて貰っているのが実情なので、偉そうなことはいえませんが…近い未来に利益を上げられるようになっていることを期待しています。

日本版ホワイトカラー・エグゼンプションに必要な条件

まず、1週間に40時間以上働かなくても良い労働環境の構築が優先課題です。どのようにしたら1週間40時間をクリアできるでしょうか? ドイツの下着メーカー・トリンプでは、残業をすると罰金が科せられるそうです。これは1つのアイデアですが、これくらいの強制力のあるシステム作りが必要なのかもしれません。トリンプの場合は1企業として単独で行なっているものですが、国として行政が1週間40時間労働に積極的な態度で取り組む必要があるでしょう。労働者のコンセンサスとして1週間40時間労働が当たり前にならないとホワイトカラー・エグゼンプションは絵に描いた餅になってしまいます。さらに現在、多くの企業の経営手法では、ホワイトカラー労働は利益を生まないものとして位置づけられています。ここを見直しホワイトカラー労働が利益に直接つながる仕組みが必要です。つまり予算の配分を見直す必要があり、予算配分の見直しには企業単独の取り組みでは限界があります。行政の積極的な援助や指導が必要でしょう。その意味でも未来の労働政策審議会での取り組みに期待します。