ホワイトカラー・エグゼンプション

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ホワイトカラー・エグゼンプション
ホワイトカラー
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ホワイトカラー

ホワイトカラーとは白色ではなく、White Collar−白襟のことです。1920年代のアメリカに於いて白襟のYシャツにネクタイで仕事をする労働者、つまり頭脳労働者や事務労働者をホワイトカラーと呼んでいました。これに対し、現場で直接製品の製造に関わったり、肉体的な労働をする人をブルーカラーと呼びます。現在は差別的な意味合いが含まれていることから、アメリカでは殆ど使われなくなっています。

ホワイトカラーの変遷

1920年代から1990年代にかけては、ホワイトカラーの分野が機械や建築の設計士、経理担当者、品質管理者などの主に工業や建築業の分野で、はっきりとした位置づけでしたが、1990年代以降はコンピューターのプログラマーやシステムエンジニア、ウェブデザイナーやゲームクリエーターなど製品製造の現場にいながらにしてブルーカラーではない特殊なホワイトカラー層が増え始めます。2000年代には、製造業の単純で安価な分野は、海外に製造拠点を移したことから、以前はブルーカラーだった労働者もホワイトカラーに流れていき、ホワイトカラー人口の増加につながっています。現在の日本においてホワイトカラーの占める割合は全労働者の55%と言われていて、今後は更に増加する傾向にあるでしょう。そんな中、日本版ホワイトカラー・エグゼンプションなる制度が導入されれば、社会に与えるインパクトは計り知れないものがあります。日本版ホワイトカラー・エグゼンプションの導入には充分な審議と労働環境の整備が必要不可欠です。

ホワイトカラーの職種

厚生労働省によるとホワイトカラーの職種は大まかに4つに分類されています。専門的・技術的職業従事者、事務従事者、管理的職業従事者、販売従事者です。詳しくは以下の通りです。

技術的職業

頭脳労働者で、研究開発(電気・電子部門、光関連技術、通信技術、機械、建築、土木、プラント、ソフトウェア、バイオテクノロジー)、設計士(アナログ回路、電気回路、機械、メカトロ、金型、制御、建設、土木、意匠、プラント、電気設備、CAD)、技術者(電気通信、建築管理、土木管理、プラント管理、空調設備管理、電気設備管理、配管設備管理、畜産、水産、食品、化学)、サービス・エンジニアSE(コンサルティング、ビジネスアプリケーション、データベース、制御、ネットワーク)、プログラマー、サポートエンジニア(ソフト、ハード)、システムコンサルタント、ネットワークエンジニア、画像処理、などです。

専門職

医師、教師、薬剤師、診療放射線技師、福祉指導専門員(相談、施設)、弁護士、税理士、経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、証券アナリスト、証券ストラテジスト、新聞記者、編集者、ゲームデザイナー、グラフィックデザイナー、CGデザイナー、ファッションデザイナー、カメラマン、ゲームプロデューサー、コピーライター、インターネットコンテンツ制作、映像製作、パタンナー、ファッションコーディネーター、インテリアデザイナー、インテリアコーディネーター、など。

事務職

総務、営業事務、国際事務、業務、医療事務、販売促進、商品開発、バイヤー、経営企画、管理事務、貿易事務、商品管理、企画、マーケティング、商品企画、など。

管理職

技術系、事務系、営業職、支配人、スーパーバイザー、店長、など。

販売

営業(法人新規、法人固定、個人新規、個人固定)、MR、セールスエンジニア、リビングアドバイザー、ファッションアドバイザー、美容師、エステティシャン、など。

上記以外にもたくさんの業種があり、ここでは紹介しきれませんが、とにかく多いと言うことです。これだけの職種を精査し、個々の条件でエグゼンプションか? ノンエグゼプションか? 判断することは容易なことではありません。日本版ホワイトカラー・エグゼンプションの物理的な欠陥が簡単に想像できます。

ホワイトカラーの残業事情

ホワイトカラーに限らず、地方公務員や国家公務員も残業事情はあまり変わりが無いようです。月々の残業時間がほぼ固定されており、もちろん実質の残業は、固定された残業時間を下回ることはありません。サービス残業のマンネリ化が横行しています。ここで日本版ホワイトカラー・エグゼンプションを実施されると、残業は今まで通りで貰えたはずの残業代が貰えないことになり、実質の賃下げにつながります。当然職場の士気の低下は免れないでしょう。