ホワイトカラー・エグゼンプション

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ホワイトカラー・エグゼンプション
アメリカのホワイトカラー・エグゼンプション
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アメリカのホワイトカラー・エグゼンプション

アメリカに於いてホワイトカラー・エグゼンプションという呼び方は、一般的ではありません。しかし、日本の厚生労働省労働政策審議会で、ホワイトカラー・エグゼンプションという呼び名で審議されているので、ここではホワイトカラー・エグゼンプションと呼ぶことにします。

アメリカのホワイトカラー・エグゼンプションの位置づけ

アメリカではホワイトカラー労働者とブルーカラー労働者を差別してはいけないと言う、暗黙の了解があり、一般的にはエグゼンプト労働者とノン・エグゼンプト労働者に分けられています。エグゼンプト労働者とは1週間に40時間以上の労働をしても、残業手当が付かない労働者で、ホワイトカラー・エグゼンプションの対象になっている労働者です。ノン・エグゼンプト労働者は1週間に40時間を越える労働をした場合には、残業手当として時間あたり50%増しの対価が得られる労働者で、ホワイトカラー・エグゼンプションの対象ではない労働者です。エグゼンプト労働者はおおむね年収が高く、最低でも500万円以上の年収があり、学歴も高くMBA(経営学修士)や、各専門分野の修士課程以上を取っているのが普通です。残業や休日出勤、自宅や外出先でも仕事をし、日本のホワイトカラーの2倍〜3倍は働くと言われています。ノン・エグゼンプト労働者は残業や休日出勤することは稀で、9−5(ナイン・トゥ・ファイブ)の労働で、週末は休日をとるのが普通です。

アメリカのホワイトカラー・エグゼンプションの適用範囲

アメリカのホワイトカラー・エグゼンプションの適用には、3つ職種に分類されています。「管理職」「基幹事務職」「専門職」です。更にこの3つの職種は厳密に規定されており、日本のような曖昧な職種の分類とはまったく違います。

管理職

2人以上の部下に関する、人事権・採用権・解雇権があり、労働に関する指揮管理を任されていて、仕事の評価も行ない、賃金に関する権限を持っている必要があります。

基幹事務職

顧客の税務、金融、経理、予算編成、会計監査、保険、品質管理、仕入れ、調達、宣伝、販売、調査、安全衛生、人事管理、人的資源、福利厚生、労使関係、公共関連、政府関連、コンピューターネットワーク、インターネット及びデータベース運営、法務及び服務規律などの管理をする業務で、非肉体労働であること、これらの業務に関して自由裁量があること、独立した判断が任されていることが必要です。

専門職

明らかな専門的教育に裏付けられた専門性があり、科学や学識分野、教師、法律、医療、コンピューター関連に従事するもの、または、独創的な芸術、創作分野での技能があることが必要です。

金額による分類

アメリカでは週給455ドル以上がホワイトカラー・エグゼンプションの対象になっています。年収でみると、300万円弱ですが、実際にはその様な低賃金でのホワイトカラー・エグゼンプション対象者はわずかです。この金額よりも上記の職種による厳格な基準が重視されるので、上記のようなポジションの労働者はおのずと高年収となります。

アメリカのホワイトカラーへの道

アメリカでは学業と職業が密接につながっていて、例えば管理職のホワイトカラー・エグゼンプションの適用になる為には少なくともMBAは必須項目とされています。また、日本のように大学で学んだことを無視するような人事はまずありません。例えば、大学は文系だが数字に強そうなので経理に配属されるだとか、理数系だがセンスがいいのでクリエイティブな分野に配属するといったことは、まずありえないのです。専門性が高ければ高いほど、また裁量性が必要とされる人材だけがホワイトカラー・エグゼンプションの対象になるのです。日本のようなオールマイティーに何でもこなす、総合職というものはアメリカでは存在しませんし、必要ともされていないのです。その様なアメリカの学歴=職歴となるシステムでホワイトカラー・エグゼンプションは機能するのです。