http://www.exenwhite.com

 
ホワイトカラー・エグゼンプション

このページをブックマークする

ホワイトカラー・エグゼンプション

今、まさに話題のホワイトカラー・エグゼンプションですが、皆さんはどんな意見をお持ちでしょうか? 私は、はっきり言って反対です。どこに反対かと言うと、まずこのネーミングに問題があります。「ホワイトカラー・エグゼンプション」官僚が国民を煙に巻くときに良く使うカタカナです。「ホワイトカラー」はまだ分かります。「エグゼンプション」?聞いたことも習ったこともありません。

ホワイトカラー

 

ホワイトカラー(White Collar)とは、白い襟を意味します。つまりYシャツを着てネクタイをして仕事をする人です。事務職やデスクワークなどと呼ばれる仕事ですね。逆説的に言えば肉体労働ではないという事です。しかし「ホワイトカラー」と一括りにして良いのでしょうか? 職種や業種、担当部署や責任の範囲など様々です。極端なことを言えば、同じ仕事をしてもその人々で手順や仕事の進め方、ペース配分も違ってきます。厚生労働省や日本経済団体連合会(経団連)はそこまで考えているのでしょうか? 当然考えていますよね! 考えているからこそ、この怪しげな横文字「ホワイトカラー・エグゼンプション」が出てきたのだと思います。しかも日本版のオリジナルで!

エグゼンプション

 

エグゼンプション(Exemption)とは直訳すると「免除する」だそうです。何から、何を免除するのでしょう? 答えは「労働基準法」から「ホワイトカラー労働者」を免除、つまり除外するということです。もっと言えば「ホワイトカラー労働者」は「労働基準法」の保護を受けないと言うことです! あ〜恐ろしい(涙)人を人とも思わない鬼のような「エグゼンプション」です。しかーし、チョッと捻って考えると、かなりフリーだとも受け取れます。自分の都合の良い時に出社して自分のペースで仕事をすればいいんじゃないの? とも取れます。極端な話、ものすごく能力のある人はそれで良いのでしょう。でも本当にそんなことが許されるのでしょうか? もちろん許されません、ほとんどの会社は労働協約によって、最低労働時間が決められており、最低労働時間を下回った場合には欠勤とみなされます。労働基準法4章32条は1週間に40時間を越えた場合の「超過労働」を規制するための制度で、労働協約にある最低労働時間には触れられていません。つまり能力の高い従業員は、少なくとも最低労働時間の中では酷使されることになります。では、能力の高くない従業員はどうなるのでしょう? 言わずもがなです! 無限に残業を強いられることになるのです。みなさん、本当にこれでよいのでしょうか?


日本版ホワイトカラー・エグゼンプション

 

もともとは、アメリカの制度であるホワイトカラー・エグゼンプションですが、アメリカのホワイトカラーは皆エグゼンプションされているのでしょうか? 答えはNOです。アメリカのエグゼンプション制度、正確にはアメリカ公正労働基準法(Fair Labor Standards Act)FLSA13条(a)(1)にあるWhite-Collar Exemptionは、職種、賃金、管理職の必要要件、が具体的に示されています。これに対し現在、厚生労働省から提案されている日本版ホワイトカラー・エグゼンプションは、全てのホワイトカラーを対象としています。職種や管理職の必要要件も具体的に示されず、対象とする賃金も当初は年収400万と言っていたのですが、最近では年収800万〜900万と言ってみたりと、まさに玉虫色です。こんな曖昧で、わけの分からないままの、法律と呼ぶにはあまりに稚拙な制度を見過ごすわけにはいきません。